白夜

せかいがいちばんただしいとおもう生き方

because

彼女の家にお泊まりをした、その記録

ちなみに彼女は三人称としての彼女
恋人という意味の彼女ではないのがかなしい

 

16:30まで用事があり、その後17時に彼女の家に向かう予定だった。時間に余裕があったからお金を下ろし、差し入れを買い、向かおうとしたタイミングで以前すきだったひとに会った。いまでも友達なんだけど、まあピッピがおるんよ。それはもういい。そのひとにうっかり、彼女と友とお泊まりなんだってこぼしてしまったらまさかの着いてきた。嘘だろうお前。
ご飯ねだったりしながら一時間ほど居座って帰っていった。彼女にはほんと申し訳ない。
わたしと彼女と友は3人で仲良くしていることもあって、予定外が入るとなんだかどうしようもなくなってしまったのだ。

そんなトラブルもありつつ、お泊まり会スタート。
わたしお泊まりなんてこれまで2,3回あるくらいで、とにかく全部に対してドッキドキだったのだ。

まずはじめに彼女の部屋の印象を。

 

めっっっっっっっちゃええ匂いする。

まさに彼女がいつも纏ってる匂いだ、好き。ふわふわしたあまい花のような香り。この匂いに包まれているだけでも幸せになる。
そして彼女の部屋はとっても女の子の部屋。
ピンクが好きだからピンクが基調のおしゃれな部屋だ。以前彼女の誕生日にあげたハーバリウムもきれいに飾っていて、自慢してくれた、うれしい。

彼女が用意してくれていた夕飯を食べる。

鶏と茄子と玉ねぎとトマトソースのパスタ、ポテトサラダ、マカロニサラダ、野菜サラダ。スパイスにくわしい彼女は最後にお気に入りだというローズマリーのスパイスをかけてくれて、なんだかとっても美味しいおしゃれな味がした。サラダにはまたお気に入りだっていうシーザードレッシング。
彼女の育ってきた食環境を垣間見たような気がする。
とっても美味しかったんだ。
彼女の手料理を食べれるなんて、至上の幸福だな。


ああ、そう。勝手な話だが。
彼女、全然食べないひとだと勝手に思ってた。大学で一緒に昼食を食べる機会が履修の都合で少なく、しっかり食事をしているところを見たことがなかった。食べていてもパンひとつやケーキのひとかけら。食べないひとなのかなあ、と勝手に思ってたんだ。
まあそれは半年前の彼女と友との外食で違うんだってわかったけど。普通に食べる子だった。一緒に食べたしゃぶしゃぶは美味しかった。


それから。
友の誕生日にあわせて計画したお泊まり会だったから、サプライズでバースデーケーキを。ティラミスのアイスケーキ。小さなホールだけど3人でぺろっと食べた。
食べ終わってぐだぐだゲームをして、気づけば夜も11時。
そろそろお風呂入ろっか、てことで家主の彼女、友、わたしの順番で入った。というかシャワーを浴びた。時間が時間だし3人だしで浴槽には湯を張らなかった。

端的に言っていいか。

彼女のいい匂いの正体はシャンプーだった。
あまい、けれど清潔感のある、花のかおり。

あとで調べようそしてあわよくば同じものを買おう、そうドキドキしながらシャワーを終え、さて、女子会のお時間だ。
ちなみにそのシャンプーとトリートメントはそれぞれ3500くらいした。買うかは悩んでいる。いつもはTSUBAKIを最安値で買っている人間にはあまりにも手が届かない。


友が席をはずしてるときに、わたしのTwitterでの呟きのはなしを彼女にされた。

「さいきん悩んでいるようだけど、それをずっと訊こうと思ってた。こういうときしか話せないでしょう」
「なんでもないよ、大丈夫」
「大丈夫じゃないでしょ、ね、ほら、少しくらい!」

大丈夫って言った時にそう返してくれるのはうれしい。ほんとうに大丈夫なときに大丈夫って言わない。うれしいけれど、返しようがない。一番の原因は、彼女と友人とのことだからだ。本人を前に何が言えるという。
少しくらい、と彼女は何度も言った。きっと引き下がらないだろうことも伺えた。

出たのは、いつものメンバーが面倒だ、と。

大きく言えばそうなる。彼女も友人もいつものメンバーのなかに含まれるからな。ここから話は少し脱線するが、状況の整理。実際にメンバーが面倒になってるのはあるからね。

いつものメンバーは自分含め約10人ほどいる。
けれどその全員が全員と仲良いかと問われると否定するしかない。正直、好きなメンバーは5人程度だ。嫌いなメンバーもふたりほどいる。
履修の都合上、基本このメンバーで学校にいる人間とお昼は食べている。だから曜日によっては死にたくなる。
こんな人数多くて、そして嫌いなひともいるグループに入ったことなくて正直な話もう疲れてしまったのだ。そして毎日大抵友人がいる。しんどいね。

まあそんなこんなでいつものメンバー、いわゆるいつメンと呼ばれるものがとっても面倒になっている。それは事実だ。そのなかに大本命の彼女と友人との話も含まれる、といった感じか。

閑話休題

そう言ったら、彼女はそれかあ、と。うん、散々言ってきたもんね、わたし。彼女も友もそう思ってるよ、とは言われた。もやもやがやまない。彼女の家にあるシェリーメイをずっと抱いてうつむいていた。
彼女に好きと言えたのならどれだけよかったろう。
あなたが好きで、だからあなたとあの子が彼女と彼氏だと言われるのがつらいんです。だからあの子を憎んでしまうんです。そして親友だったあの子を憎む自分が悲しいくらいに嫌いなんです。そんな傲慢な自分が許せなくて、死んでしまいたくなるんです

そう言えたらね。

シェリーメイをずっとぎゅっとしてた。彼女はダッフィーを抱いていた。この話をしながらぼんやり、君たちは彼女には愛されていていいね、とぬいぐるみに嫉妬していた。それにしても君ら可愛いな。


唐突だが、彼女はディズニーが大好きだ。
わたしはディズニーに興味がないしTDLTDSに行ったこともないし行きたいとも思わなかったが、彼女と行けるならどれだけでも行きたいと現金なことを考えた。というか普通に話になった、ディズニー行きたいね! と。実現したら、夢みたいだな。

そこそこ衝撃を受けたのは彼女の元彼の話だ。

仔細は省くけれど、3年続いた彼氏と1年前に別れたらしい。それをはじめて聞かされた。彼氏がいたことも知らなかった。1年前なんて、もう仲良かったじゃんか。
まあ終わった話だけれど、わたしとふたりきりになったタイミングで、彼氏ほしい!て言っててああああああああってなった。しんどい。


話は変わるけど、いいお嫁さんになれるね、とか、お姫様、とか何を願っているのかわからない発言をたくさんしてしまった。わたしのお嫁さんになってほしいしわたしだけのお姫様でいてほしい。そんなこと言えるわけないから。

いろんな話をして、いろんなことを知って、夜明けごろに眠りについた。もっと話していたかった。もっとあなたを知りたかった。ずっとあなたのそばにいたい、となりにいたい。わたしはあなたのことが、大好きなんだ。

 

10時頃に目が覚めた。
彼女も友もまだ眠りのなかにいる。ぼんやり幸福な目覚めだと思った。目覚ましもかけず、ただ意識が浮上する。眠気はなく、ただすっきり目が覚めた。
ふたりはそれからゆっくり起きて、動き出したのは11時を少し過ぎてから。顔を洗い、布団を片付け、彼女の用意したブランチを食べた。昨日のサラダの残りとサンドイッチが三種。そして彼女のお気に入りのミルクティー。
彼女の好きなアーティストのフェスの映像を見ながらブランチを食べ終わると、ああもうこんな時間かと。着替えたり化粧をしたりして、刻々と終わりの時間が迫っていた。わたしの用事があるせいで解散は2時頃。

3人それぞれ、このお泊まり会のために大学も実技も頑張ってきたから、これからどうすればいいのって話になって。ご飯でもいこう、ディズニーも計画しよう、もっと3人で色々しようって話になった。

そんなこんなでお泊まり会はおしまい。
彼女はショップのために大学へ、友は自宅へ、わたしは用事のために渋谷へ向かった。お分かりだろうか、また行ってきたぞイケメンscramble。ゲストはいまいちばん好きな岸本勇太くんだ。この件に関しては別の記事に書くことにする。

 


わたしはきっとこれからも同じことに苦しみながら、それでも彼女のことを好きでいて、彼女の友人であり続けるのだろうと思う。寄せられる信頼を裏切ってはいけないのだ。わたしの幸福ではなく彼女の幸福を。だって、愛するひとだから。

 


いい感じで終わりそうだったが最後にひとつ。
部屋着で惜しげもなくさらされたすらりと細長い彼女の脚はとっても綺麗だった。女として憧れるし、恋する立場としては興奮した。あの綺麗さには普通に欲情する。