Nuit blanche
ようこそ はじめまして
ブログを開設するのも5件目、もう10年ほどになることが感慨深い今日この頃。
ひとつめ、ということでブログのタイトルの理由を少しだけ。
白夜。
限られた地のみにみられる太陽の沈まない夜のこと、というのはご存じだろうと思う。
5年前のある日を境に、夜が怖くなった。いや、ずっと怖かったけれど、直接的な擁護下にいたからほんとうの意味には気づけなかった。
気づけば夜になっている。待てど暮らせど夜は明けない。真っ暗闇に無理に灯した明かりを頼りに、永遠にも思える時間に怯え、窓の外が白んでいくことに安心して眠りについていた。
どうして夜はあんなに長いのだろう。 どうしてあんなにも長い時間、わたしはひとりで怯えなければいけなかったのだろう。
夜なんて来なければいいのに。 日が、沈まなければいいのに。
いつか白夜を見に行けたらいいと、そう思う。
ただの備忘録としてはじめたから、特に代わり映えのない日常だけをただ書き続けよう。いつまで続くかわからないけれど、振り返るかもわからない未来へ、せめて足掻いた足跡を。
先日すきなひとの家へ行った。
すきなひと、彼女ではないけど彼女と呼ぼう。
彼女はわたしを好いていてくれると思う。 どこをそんなに、と考えても答えは出ないけど、じゅうぶん、秘密を明かしてくれる。わたしの甘えを許してくれるし、抱きとめてくれる。
嫌なことがあったから、ひとつ整理。
5年前のことをきっかけに、恋愛なんてしばらくしないと決めていた。怖かったし、もうあんな思いはしたくなかった。そして今年、やっと、すきなひとができた。思い返しても理由なんてはっきりしない。ただ、好ましいと思った。きっかけは多分、唯一名前をまっすぐ呼んでくれたからだと思う。
彼女は女子校出身だったし、偏見も少ないかな、とか打算的なことを考えた。それなら少しくらい希望はあるんじゃないかと。揃いのアクセサリーを買いもした。
片想いの楽しさを思い出した、その2日後。
彼女のTwitterのアカウントに、彼女とわたしの共通の友人の名前を、彼氏、とbioに記してあった。理解が追いつかない。きっと、わたしが昔あるひとと旦那嫁と言い合ったような感覚なのだと理解した、そう、信じたい。もちろん、当たり前のように友人のbioには彼女の名前を彼女、と記している。
関係性の誇示は昔から嫌いだった。 ひとがするそれは余計。 誰かを親友だと言うのはいつだって憚られたし、自分がそう思っていても相手がそう思っているかはわからなくて、まるで自意識過剰のようで、上記のあるひと以外とそんなことをしたことはない。親友だなんて、いたことはない。 だから余計、その無神経さに苛立った。彼女や友人がそんなことをするひとだと、思っていなかったから。まあ、勝手に覗いてなんだって話なんだけど。
今は少し訂正されていて、彼女のbioには愛方、友人のbioには彼女という名の愛方、と表して互いのアカウントを繋いでいる。十分気に障る。まあ、いい。どうしようもない。 誇示せずとも、親友なのではとうっすら思い始めていた自分をみっともなく感じただけだ。その友人だって高校からの凄く仲良い友人だったんだから。
なんてことない話だけど、かなりショックだった。 それから少しの間恨んで憎んだし、今でもあまり好ましくはない。嫌悪感に苛まれている。
それでも、今も彼女のことが好きだと思う。
彼女に、恋人になってほしいと思う。
あと1年したら告白するつもりでいる。 結果に関わらず、卒業後は彼女の地元の隣県に行くつもりだ。それは彼女も喜んでいたし変えるつもりもない。彼女がいなくてもいつかは住みたいと思っていた場所だから、理由が増えて強固になっただけ。
彼女は可愛い。 わたしよりも身長が15センチも高くて、細くて、気も使えて、優しくて、可愛らしい女の子だ。好きだとそう感じるたびに苦しくなっていく。
あと1年。
彼女のために綺麗になろう。
彼女のために潔癖で在ろう。
彼女に劣る人間にはなりたくない。
きっと彼女となら、告白してふられたとしても友人ではいられるとそう信じているから。それで終わりだと関係を切れるほど幼稚でも大人でもない。
いま、わたしは夜のなかにいるけれど、そう怯えてはいない。 夜がわたしを責めることは、しばらくはないだろうから。
改めまして、よろしくおねがいします